SHIBUYA × EVENT
2024-11-10
歓待としてのキュレーション curation as hospitality
アイディアの種を育てるオーガニックなキュレーションを体験
情報元:ピーティックス ( Peatix )
はじめに
新しかったり異質だったりする
アイディアや存在を迎え入れることで、
未来を拓くということ。
美術館やギャラリーなどで
現代アートの研究や展示
イベントや教育活動を行う
キュレーターのしごとの本質には
そのようなものがあると思います。
その本質を掴んでいくと、
その仕事の場は、美術館やギャラリーに
限定されるものではなくなっていきます。
それぞれのわたしたちの暮らしから、
社会や世界に働きかける。
歓待としてのキュレーションでは、
そのようなことを実践していきます。
開催概要
日程:2024年11月10日(日)〜2025年4月6日(日)
回数:全10回/1コマ2.5時間程度
対象:10代(中学生以上)〜20代前半
定員:12名程度
会場:GAKU(渋谷PARCO9階)、渋谷ストリーム
料金:無料
[共催]東急株式会社
メイン講師
池田佳穂
インディペンデント・キュレーター。2016年より東・東南アジア中心に、土着文化や社会情勢から発展したコレクティブとDIYカルチャーを調査。主にインドネシア各地で展覧会やワークショップなどを現地アーティストと共同開催した。展覧会・パフォーミングアーツ・教育プログラムなどを複合した横断的なキュレーションに関心をもつ。森美術館でアシスタントとして経験を積み、2023年春に独立。近年の実績は「オープンパークMINE:ストリート/どう遊ぶ?」(山中suplex別棟MINE、2023)、「Radical Guidebooks to Our Futures」(Leggy_/Dig A Hole Zines同時開催、2023、Jason Waiteと共同企画)、「バグスクール:うごかしてみる!」(BUG、2023)、「一人で行くか早く辿り着くか遠くを目指すかみんな全滅するか」(山中suplex、2024)、神戸六甲ミーツ・アート2024beyondのキュレーター就任。山中suplex共同プログラムディレクター。https://bug.art/article/crawl_interview_ikeda-1/
ゲスト講師
林靖高(Chim↑Pom from Smappa!Group)
2005年に結成したアーティストコレクティブ、Chim↑Pom from Smappa!Groupのメンバー。主に写真、映像作品などのヴィジュアル回り、イベントの際のオーガナイズも担当する。また、稲岡求、西村健太と共に園藝プロジェクト「Leggy_ 」も主催。
太田浩史
1968年東京生まれ。建築家。博士(工学)/技術士(都市及び地方計画)。1991年東京大学工学部建築学科卒業。1993年東京大学大学院研究科建築学専攻修士課程修了。東京大学生産技術研究所助手を経て、2000年デザインヌーブ一級建築士事務所共同設立。2003〜08年、東京大学国際都市再生センター特任研究員 、2009〜2015年 東京大学生産技術研究所講師。2015年より株式会社ヌーブ代表取締役。主な作品に「南阿蘇鉄道高森駅」「矢吹町第一区自治会館」「PopulouSCAPE」など。主な著書に『世界のSSD100』(彰国社,2007年)、『コンパクト建築設計資料集成[都市再生]』(丸善、2014年)。2002年より東京ピクニッククラブ共同主宰。
東京ピクニッククラブ
都市生活者の基本的人権として「ピクニック権」を主張し、公共空間活用の革新を実践するクリエーター集団。ピクニシャン、ピクニシェンヌを名乗る建築家、都市計画家、デザイナー、フードコーディネーター、編集者らがピクニック発祥200周年を記念して2002年に結成。ピクニックにまつわる歴史文化研究からピクニックレシピの復元、ブレンドティーやビールなどの商品開発を行うほか、ピクノサウンドと呼ばれるピクニックミュージックの選曲活動など多様な活動を行っている。
https://www.rs.noda.tus.ac.jp/~kaori/
Leonhard Bartolomeus(レオナルド・バルトロメウス)
1987年生まれ。山口情報芸術センター[YCAM]のキュレーター。ジャカルタ芸術大学を卒業後、2012年にルアンルパ(ruangrupa)(後にGudskul Ekosistem)に参加。近年のキュレーション・プロジェクトでは、オープン・エデュケーションとコラボレーション・プロジェクトに焦点を当てている。2017年、ジャカルタ、スマラン、スラバヤの数人のキュレーターと共に、キュレーション集団KKK(Kolektif Kurator Kampung / Urban Poor Curator)を結成。このほか、現在も海外でのインディペンデント・リサーチやコラボレーション・プロジェクトを情熱的に行っている。
https://bijutsutecho.com/magazine/interview/21189
共催
東急株式会社
東急株式会社は、224社5法人で構成される東急グループの中核企業として、「まちづくり」を事業の根幹に置きつつ、長年にわたって、皆さまの日々の生活に密着したさまざまな領域で事業を進めています。東急グループは、「美しい生活環境の創造」を目標に、文化事業の展開や文化・スポーツ活動の支援も積極的に取り組んでいます。
プログラム
ホワイトキューブで作品を編集的にみせていくキュレーションではなく、渋谷の街や土地で「展示」する動機をまず見つけ、アーティストと並走しながらアイディアの種を育てるオーガニックなキュレーションを体験します。渋谷の街にあるビルや野外なども会場の候補に入れ、作品展示だけではない文化的実践から立ち上がる空間も「展示」に含めて、歓待としてのキュレーションの可能性を考えていきます。
イントロダクション:参加者同士の交流を持ちつつ、本プログラムの全体像やテーマを掴む(全5コマ)
①②キュレーターを再定義する
日程:2024年11月10日(日)13:00〜17:00
会場:GAKU(渋谷PARCO 9F)
講師:池田佳穂(キュレーター)
美術館やギャラリーの展示を企画し実現することがキュレーターの仕事です。ただし、その芸術そのものが、美術館やギャラリーという舞台を飛び出で拡張するとするならば、キュレーターの仕事も自ずとその拡張を牽引したり支えたりするものになります。池田氏のこれまでの活動や展望に関するお話を伺い、一般的なキュレーター像を掴みつつも、その定義を豊かに捉えていきます。また、本件のテーマや最終的に目指すポイントを確認します。
③渋谷の現場に訪問する
日程:2024年11月17日(日)17:00〜19:00
会場:GAKU(渋谷PARCO 9F)および周辺の街
講師:池田佳穂(キュレーター)、林靖高 (Chim↑Pom from Smappa!Groupメンバー)
ゲストアーティスト:Aokid(ダンサー)
渋谷を舞台に制作されたChim↑Pom from Smappa!Groupの過去作品やプロジェクトについて話を伺いながら、メンバーの林靖高氏と渋谷の街を巡ります。さらにインスティテュートな施設から、現在進行形で展開される路上の文化的実践まで、渋谷の街における「芸術の現場」を目撃することで、企画する上での動機を一緒に考えていきます。
④⑤都市で、ピクニックする権利
日程:2024年12月14日(土)13:00〜17:00
会場:渋谷ストリーム
講師:池田佳穂(キュレーター)、太田浩史(建築家/東京ピクニッククラブ)
東京ピクニッククラブは、都市生活者の基本的人権として「ピクニック権」というものを提唱しています。そもそも、ピクニックとは、1802年のロンドンで「Pic-Nic Club」という団体が飲んで踊って社交パーティーをしたことから始まるそうです。当時の倫理観からすると、唄って踊るパーティーはひんしゅくものだったそうですが、その後のロンドン社会に広く浸透していき、そのスタイルは馴染みのあるものになりました。ピクニックを通して、「歓待としてのキュレーション」を体感し、考察します。
https://www.biz-lixil.com/column/urban_development/pk_surveys009/
https://wb.kirinholdings.com/future/hint/05.html
プランニング:「展示」の構想(全3コマ)
⑥ GUDSKUL(オンライン)訪問
日程: 2025年1月21日(火)17:00〜19:00
会場:GAKU(渋谷PARCO 9F)
講師:池田佳穂(キュレーター)、Leonhard Bartolomeus(キュレーター)
歓待/キュレーションのアイディアを出していくため、山口在住のルアンルパのキュレーターLeonhard Bartolomeus氏とオンラインで繋げ、ジャカルタにあるルアンルパの拠点「GUDSKUL」のオンラインツアーを実施した後、池田氏とBartolomeus氏のクロストークを行います。大規模国際芸術祭「ドクメンタ15」で展開された事例にも触れながら、人が集まることの豊かさや、アクションから立ち上がる文化的空間の可能性などを学びます。
⑦⑧ キュレーションプランニング
日程:2025年2月9日(日)、3月1日(土)13:00〜15:30
会場:渋谷ストリーム
講師:池田佳穂(キュレーター)
どのような場所でどのような実践を行うのか、アイディア出しを行います。アイディアから協働アーティストを選んでも、協働アーティストからアイディアを膨らますことも可能です。遊び語らう時間を共にするということさえ、一つの「展示」となります。そのため「観客」への呼びかけや参加のあり方も同時に検討します。展示のステートメントやリーフレット等も受講生とともに制作します。
アクション:「展示」の実現(全2コマ)
⑨ プランの実現
日程:2025年3月29日(土)、2025年3月30日(日)/終日
会場:渋谷ストリーム
講師:池田佳穂(キュレーター)、Leonhard Bartolomeus(キュレーター)
プランを一つの「イベント」及び「展示」として実現します。また、プランをその通りに遂行するというよりは、その場の偶発性等も折り込みながら、その場で生まれる時間を体感していきます。当日の観客ゲストにキュレーターLeonhard Bartolomeus氏を招聘し、現場を目撃・体験してもらいます。
⑩ リフレクション
日程:2025年4月6日(日)13:00〜15:00
会場:GAKU(渋谷PARCO 9F)
講師:池田佳穂(キュレーター)、太田浩史(建築家/東京ピクニッククラブ)、Leonhard Bartolomeus(キュレーター)
活動をみんなでふりかえり、「会話を終わらせないための」工夫をして、活動を終えます。
授業外のサポートについて
GAKUでは授業の時間以外でも生徒の皆さんの学習や創作のサポートをしたいと考え、次のような運用をしています。
・自習室としてのGAKUの開放
毎週1回、GAKUを無料の自習室として10代に開放しています。課題の制作や生徒同士の交流のためにも自由にご利用いただけます。詳しいスケジュール等はこちらやGAKUのSNSにてご確認ください。
・オンライン配信や録画動画の提供
現地での対面授業を大切にしていますが、感染症拡大等によりやむを得ない欠席等へのフォローアップも必要であると考えています。具体的には、該当生徒の方を限定としたオンライン配信環境及び授業の録画動画の視聴環境を整備しています(授業によっては配信や録画が叶わないものもありますのでご了承ください)。
・オープンチャットの運用
主に課題に関する授業主宰者からの連絡や質疑応答等のために、GAKU事務局を管理人として生徒及び講師限定のLINEオープンチャットを運用しています。生徒ご本人の参加を想定していますが、保護者の方が代理として参加いただくことも可能です(LINEオープンチャットは個人のIDや連絡先を公開せずに参加できる「チャット」機能です。なお、LINEオープンチャット安全・安心ガイドラインに沿って運用します)。
お申し込み
1)お申し込み
こちらのPeatixページよりお申し込みください。
2)ご受講確定
お申し込みが確認できましたらGAKU事務局より、営業日3日以内に「申し込み完了メール」をお送りさせていただきます。こちらのご連絡をもってご受講確定となります。
*「申し込み完了メール」が届かない場合、迷惑メールフォルダに入っている、もしくはお申し込みが完了していない場合がございます。お手数ですが下記よりお問い合わせください。
3)オンライン面談
GAKU事務局から、このクラスの詳細説明のためにオンライン個人面談(30分程度)を実施させていただきます。
*ご希望の場合には、お申込前のご相談も受け付けます。お気軽に問い合わせください。
申込締切:【10月27日(日)23:59】
授業日程
2024年11月10日(日)13:00〜17:00 1~2.キュレーターを再定義する
2024年11月17日(日)17:00〜19:00 3.渋谷の現場に訪問する
2024年12月14日(土)13:00〜17:00 4~5.都市で、ピクニックする権利
2025年1月21日(火)17:00〜19:00 6.GUDSKUL(オンライン)訪問
2025年2月9日(日)13:00〜15:30 7.キュレーションプランニング
2025年3月1日(土)13:00〜15:30 8.キュレーションプランニング
2025年3月29日(土)、2025年3月30日(日)終日 9.プランの実現
2025年4月6日(日)13:00〜15:00 10.リフレクション
クラスに関するお問い合わせ
GAKUではクラスのご見学を歓迎しています。お申し込みにあたって、「普段の様子が知りたい」「もう少し詳細を確認したい」など、何かありましたらお気軽にご連絡をください。事前のリアルないしZOOM面談や、クラスのご見学等をご案内致します。
GAKU事務局 佐藤海
info@gaku.school
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