両手の自由を失いながらも、口や足で筆を取り創作を続ける世界各国の画家たちの作品を紹介する「絵画展 口と足で表現する世界の芸術家たち」が2026年1月16日～18日まで、明治通り沿いにある渋谷キャスト「スペース」で開催される。

「口や足で描く芸術家協会」に所属する画家たちの絵画作品を通じ、多様な表現の可能性と共生社会への理解を深めることを目的とした同企画。社会貢献活動として1992年から継続して開催しており、今回で通算298回目となる。これまでの来場者数は延べ約83万人に上る。

過去開催時の様子

会場には、スイス、ドイツ、スペイン、イタリア、ギリシャ、スロベニア、アルゼンチン、中国、韓国、日本の10カ国出身の画家による作品36点を展示予定。繊細な筆致の小品から、1メートルを超える大作まで幅広い作品が並ぶ。展示位置は床から作品中心までを約1.35メートルに統一し、車椅子利用者や子どもにも鑑賞しやすい工夫が施される。

会期中の1月17日と18日には、口で絵を描く画家による実演イベントも行われる。17日は梅宮俊明さん、18日は古小路浩典さんが来場し、制作の様子を間近で披露する。制作過程を直接見ることができる貴重な機会となる。

同展は、絵画鑑賞を通じて障がいの有無を超えた表現の力を伝え、誰もが共に生きる社会の実現に寄与することを目指している。入場無料。各日10時から18時まで（最終日は17時まで）。

開催場所