渋谷にある大手企業に勤めるかごさんは、日々のランチタイムに渋谷の飲食店を10年以上も食べ歩き続け、その数なんと2000店を超える「渋谷一のランチ・カフェ探求者」です。そんなかごさんが、毎回テーマに沿ったおすすめのお店を紹介。グルメ口コミサイトとは一味も二味も違うお店をこっそり教えます。

今回のテーマ：「桜丘町エリア」

渋谷駅の南側に位置する「桜丘町エリア」。東西を走る国道246号線と、北西から南東に走る山手線が交わる地点の内側エリア一帯を指します。再開発が進み、マンションや高層ビルが立ち並ぶ一方で古い街並みが残り、レトロな雰囲気が随所から感じられるエリアです。約200メートルにわたる桜並木が続く「さくら坂」や、代官山へ向かって真っすぐ伸びる「中央通（区道432号線）」など、坂道が多いのもこのエリアの特徴。その周りには「渋谷インフォスタワー」や「セルリアンタワー」などの高層ビルがあり、アミューズやGMO、ココナラなど、渋谷を代表するクリエイティブコンテンツやデジタルコンテンツ関連企業が集積する拠点となっています。2023年11月には、新たなランドマークとして「Shibuya Sakura Stage（渋谷サクラステージ）」が誕生。さらに翌2024年7月には、このビルと直結したJR渋谷駅新南改札が移設され、37店舗の飲食店も新たにオープンしました。桜丘エリアは今、渋谷の中で最も注目を集めています。

そんな新旧の文化が入り混じる「桜丘町エリア」から今回かごさんに、ランチにおすすめの飲食店を5店紹介してもらいます。

もちっと生パスタが人気のイタリアン／ボナペティート

 

駅から徒歩約6分、桜丘町の住宅街にひっそり佇む。白い外観とメニューが手書きされた黒板が目印です。

＜店舗情報＞
店名：Buonappetito（ボナペティート）
住所：渋谷区桜丘町7-12　野村ビル1F
紹介：2007（平成19）年のオープン以来、裏路地に面した「隠れ家イタリアン」として多く親しまれています。北イタリアで経験を積んだ店主が料理を提供。ランチタイムは「ラザーニャ」や「生パスタ」が人気です。

ペルー料理を日本人向けにアレンジ／ミラフローレス

セルリアンタワーから徒歩１分の裏路地に位置する。「ペルー料理」の文字が書かれている白い看板が目印です。

＜店舗情報＞
店名：ペルー料理 ミラフローレス 渋谷桜ヶ丘店
住所：渋谷区桜丘町28-3　恒和ビル1F
紹介：2003（平成15）年にオープンした本場・ペルーの味が味わえるレストラン。ペルー料理を代表する豆料理や肉料理などがラインナップするほか、現地のビールも楽しめます。大使館御用達のレストランで、長年の文化交流の功績が称えられペルー文化勲章を受章しています。

タイ人スタッフが現地の味をそのまま提供／タイ料理研究所

JR渋谷駅新南改札から徒歩4分。さくら坂を上り切った右手に見える赤色の店舗テントが目印です。

＜店舗情報＞
店名：タイ料理研究所 渋谷店
住所：渋谷区桜丘町24-8 新南平台マンション102号室
店紹介：2015（平成27）年にさくら坂にオープン。タイ人スタッフが料理をつくり、本場の味を届けます。辛さも本場そのまま。

70年続く八百屋がサラダ店を新展開／to your Farm

2024年3月にサクラステージにオープン。サラダボウルが750円から販売されています。マークシティ近くにはテイクアウト専門の系列店もあります。

＜店舗情報＞
店名：to your Farm 渋谷サクラステージ店
住所：渋谷区桜丘町1-4　渋谷サクラステージ SHIBUYAサイドB1F
紹介：渋谷駅前に構えて70年の八百屋「フレッシュ・オーワダ」による直営店。渋谷マークシティ近くの店舗では野菜ジュースやサラダをスタンド形式で販売しています。

50年続いた人気坦々麺店を継承／レンゲノゴトク

さくら坂を上り、ワンブロック目の角を左手に曲がった先、JR渋谷駅新南改札から徒歩約3分の場所に位置します。

＜店舗情報＞
店名： Renge no Gotoku
住所：渋谷区桜丘町16-7 鈴木ビル1F
紹介：再開発工事に伴い、2018年に51年の歴史に幕を下ろした人気の担々麺店「亜寿加」。その味を受け継ぐ同店は、2019年にオープンしました。「渋谷といえば亜寿加」とかつて思っていた人も多く、懐かしさを求めて来店する人が後を絶ちません。

取材・執筆

小山田滝音

2014年からライター・編集活動開始。“グルメ系”や“街モノ系”の取材および執筆を中心に活動し、港区・赤坂、六本木、虎ノ門などの地元ニュースやフリーペーパーなどを手がける。最近では渋谷や田町にも足を伸ばす。実際に足を運ばないと見つけられないネタやニュースを日々探す。好きな食べものはカツ丼。