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「2024年NEWオープン」の注目ランチ! 渋谷在勤・かごさんが厳選する5店を紹介
渋谷駅周辺

「2024年NEWオープン」の注目ランチ! 渋谷在勤・かごさんが厳選する5店を紹介

渋谷にある大手企業に勤めるかごさんは、日々のランチタイムに渋谷の飲食店を10年以上も食べ歩き続け、その数なんと2000店を超える「渋谷一のランチ・カフェ探求者」です。そんなかごさんが、毎回テーマに沿ったおすすめのお店を紹介。グルメ口コミサイトとは一味も二味も違うお店をこっそり教えます。

プロフィール

かごさん

渋谷一のランチ・カフェ探求者

普段は渋谷の大手企業に勤務。2012年頃からランチ食べ歩き&ブログやSNSで発信する活動を開始。今や渋谷だけに留まらず、東京全域をはじめ全国の飲食店も訪問。

今回のテーマ:「2024年NEWオープン」

数ある飲食店の中でも、老舗、一流シェフ在籍店などいわゆる“名店”がひしめく渋谷エリア。今年、かごさんは2024年にオープンした新店舗うちの89店舗をランチタイムに巡りました(11月までの集計)。内訳は、ラーメン店が10店舗、カフェ・ハンバーガー系店舗とイタリアン・フレンチ・スパニッシュなどヨーロッパ系店舗が9店舗。焼肉・ステーキ・ハンバーグ系店舗は8店舗。そば・坦々麺・つけ麺など麺系と、日本料理・寿司・うなぎなど和食系が新たに7店舗オープンするなど、そのジャンルの多様さが目立ちます。

渋谷の新店舗の傾向について、かごさんは「2024年は渋谷サクラステージ、渋谷アクシュなどの大型商業施設が開業し、多くの飲食店が新たにオープンしました。大手チェーンよりも、コロナ禍以前のような個人店や小規模チェーンが増えてきた印象です。また、大手グループも新ブランド店として新たな試みを実施し、渋谷でしか味わえない『個性的な飲食店』が次々と誕生しているのが特徴的です」と語ります。新しい店舗が街の活気をさらに高め、訪れる人々を飽きさせないのが渋谷の強みといえそうです。

今回は、2024年にオープンした新店89店の中から、かごさんが特におすすめするランチ提供店を5店紹介します。

かごさんが厳選する2024年NEWオープン5店舗

郷土料理「フラメンキン」でスペインを旅する/PiNCHO! 鉄板スペイン串

JR渋谷駅・新南口改札直結、大型複合施設「渋谷サクラステージ」1階路面店。大きな窓と黒い看板が目印です。

<店舗情報>
店名:PiNCHO! 鉄板スペイン串(ピンチョ!)
住所:渋谷区桜丘町1-4 渋谷サクラステージSHIBUYAサイド1F
スペインの串料理「ピンチョス」をメインにするスペインバル。スパイスがかかったラム肉のほかステーキやハンバーグ、カレーなどさまざまな料理が楽しめます。

画像=かごさんinstagramより

かごさんのおすすめポイント!

スペイン・アンダルシア地方コルドバの郷土料理「フラメンキン」。生ハム入りのロールとんかつを日本人向けにアレンジされている料理です。ガリッガリな衣をまとうお肉は旨味ゆたかで、かるい塩気でそのままでもおいしいです。生ハム入りならではの味わいです。ソースをつけるとさらにとんかつ風で、日本人にぴったり。ごはんがすすむおいしさとは、このことかも。中にアスパラガスがはいっているのも、日本人にはうれしい一工夫ですね。

国産ハンバーグはボリュームたっぷり/カルボ 渋谷店

京王・渋谷駅(井の頭線西口)から渋谷マークシティ沿いの坂道を上り、徒歩3分。全面ガラス張りと、「カルボ」の文字が目立つ看板が目印です。

<店舗情報>
店名:カルボ 渋谷店
住所:渋谷区道玄坂1-16-15 道玄坂NKビル1F
スペイン風鉄板焼き「プランチャ」がメイン。「洋風居酒屋」として営業し、ビールやウイスキー、サワーを揃え、それと合う料理が楽しめます。キッチンを囲むようなコの字カウンターが設置されているのも特徴です。

画像=かごさんinstagramより

かごさんのおすすめポイント!

おすすめは、「国産ハンバーグプレート」。粗挽き以上に肉肉しいパティは、ボリュームたっぷりの200グラム。鉄板で表面がカリッカリに焼かれ、タマネギの風味があるソースがほど良い仕上げに。目玉焼きがとろっと黄身のマイルドなアクセントになっておりコク深く。メインのプレートだけでなく、ケッパーを使ったマカロニサラダやスープもグッドです。

おおぶりな鶏肉で提供される「鶏南蛮定食」/出汁林

東急プラザ渋谷6 階の「シブヤグラン食堂」内。入口のおおきな暖簾(のれん)と、外からでも見える店内中央に設置されている丸みを帯びた大きなカウンター席が特徴です。

<店舗情報>
店名:出汁林
住所:渋谷区道玄坂1-2-3 東急プラザ渋谷6F
出汁と海鮮にこだわる和食居酒屋。ランチタイムは定食屋として営業し、鹿児島県産の本枯節(ほんかれぶし)と卵が食べ放題で提供されます。店内はおしゃれで、ゆったりとした居心地いいレイアウトです。

画像=かごさんinstagramより

かごさんのおすすめポイント!

南蛮だれのついたおおぶりな鶏肉4個が皿に乗る「鶏南蛮定食」は、たっぷりタルタルソースとともに提供されます。安定のおいしさでライスが進みます。ライスは土鍋ごはんで提供。京都の老舗・八代目儀兵衛のお米を高圧ガスで炊き上げたねばりある甘さに仕上げられており、卵に風味豊かな本枯節と甘めな出汁醤油をかけてTKGで味わいます。鰹節好きにはたまらない一膳です。

濃厚な豚骨醤油スープが特徴/横濱家系ラーメン 川島家

JR渋谷駅から徒歩3分、宮益坂沿いにあります。ビル1階に位置しており、真っ赤な看板が目印です。

<店舗情報>
店名:横濱家系ラーメン 川島家
住所:渋谷区渋谷2-19-20 宮益坂村瀬ビル1F
野中家直系の横濱家系ラーメン。ガツンとした濃厚な豚骨醤油スープが特徴。店内はカウンター席15席のみとなっています。

画像=かごさんinstagramより

かごさんのおすすめポイント!

味の濃さ、油の量が選べる「特製ラーメン」。それぞれ「普通」で注文したものの、濃厚でしっかりとした味わいという印象を受けました。誤魔化しのないかなり強烈なスープは、豚の野性味がある一方で、くさみなど全く感じさせない丁寧さも感じました。短めでもちっとした太めな麺としっかり絡みます。やわらかでスモーキーなチャーシューがたっぷりと盛られているのもうれしい。思わずライスも注文したくなる濃厚な味わいです。

自分好みの組み合わせで楽しむ/Spice Theater

JR渋谷駅から徒歩5分、渋谷ヒカリエに隣接する大型複合施設「渋谷AXSH(アクシュ)」1階(7月開業)。全面ガラス張りの正面入り口が特徴です。

<店舗情報>
店名:Spice Theater
住所:渋谷区渋谷2-17-1 渋谷AXSH1F
スパイスカレーとクラフトビールを提供。イエローな店内はカレーまたはスパイスをイメージさせます。カウンター席とテーブル席を交えたフロアはいつも活気に溢れています。

画像=かごさんinstagramより

かごさんのおすすめポイント!

7種類ほどのカレーから好きなものを組み合わせて選べる「3種盛り」。豆板醤やラー油を使ったカレーっぽくない「黒胡麻坦坦豚キーマ」、一番人気の酸味が効いた辛さしっかりの「ポークビンダルー」、豆のやさしい味わいと磯の風味が不思議とマッチする「ダル+あおさ海苔」を選びました。どれもスパイスが効いていて刺激もしっかり。それぞれが違った美味しさで、合わせることで生まれる味わいの変化が楽しめました。パサパサな長細米とカレーとの相性もバツグンで、すっと染みこむ感じがまた良さげでした。

惜しくも5選からは外れましたが、まだまだ注目店があります!

渋谷とんかつ あきら

8月、百軒店にオープンしたミシュランシェフ考案のとんかつ屋 「渋谷とんかつ あきら」(道玄坂2丁目20−3 モンテ道玄坂1階)。軽やかでサクサクな衣をまとう、きめ細かでやわらかな肉質のアベル牧場の黒豚が特徴。食べ放題の生卵をかけてセルフTKGも。

MAISON KAPPA

10月、明治通り沿いにオープンしたカフェ「MAISON KAPPA」(神宮前6丁目23−6)。エスニック油うどんは、ナンプラーやパクチー、ライムのアクセントが効いているベトナム風味のうどん。ベニヒカリ紅茶もおすすめ。

2024年NEWオープンのまとめ

今回、紹介した5店舗以外にも、8月にオープンした「渋谷とんかつ あきら」や10月にカフェ「MAISON KAPPA(メゾン カッパ)」もおすすめ。「とんかつ あきら」は銘柄豚「かごしま黒豚」を使ったとんかつが自慢で、「MAISON KAPPA」は「胡瓜と塩昆布のオープンサンド」や「自家製カッパソーダ」など、変わり種メニューも提供するお店です。

お店情報だけ見ると、行きたくなるお店ばかりの渋谷エリア。コロナ禍が過ぎ、ようやくそれ以前の勢いが戻ってきたように新店ラッシュが続きます。なかでも個人店も増えてきたように見え、ここでしか味わえないお店もまた多いです。2025年も渋谷のニューオープン店の動向には注目が集まりそうです。気になったお店があればぜひ訪れてみてください。

取材・執筆

小山田滝音

2014年からライター・編集活動開始。“グルメ系”や“街モノ系”の取材および執筆を中心に活動し、港区・赤坂、六本木、虎ノ門などの地元ニュースやフリーペーパーなどを手がける。最近では渋谷や田町にも足を伸ばす。実際に足を運ばないと見つけられないネタやニュースを日々探す。好きな食べものはカツ丼。