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渋谷の空にピンクのアートが舞い降りた――「Mr.Pink」日本初上陸
CROSSING VIEW & ROOFTOP LOUNGE MAG8

渋谷の空にピンクのアートが舞い降りた――「Mr.Pink」日本初上陸

テクノロジーとアートを融合させたカルチャーイベント「DIG SHIBUYA2025」の出展コンテンツの一つとして、渋谷スクランブル交差点を見下ろす「MAGNET by SHIBUYA109」の屋上展望スペース「CROSSING VIEW & ROOFTOP LOUNGE MAG8」に2月8日、ピンク色の巨大アートオブジェ「Mr.Pink(ミスターピンク)」が登場した。

ハチ公広場に「DIG SHIBUYA2025」の大型広告が掲出。2月8日から11日の4日間にわたり、渋谷の街や施設で様々なイベントが実施される。

「ミスターピンク」は、フランスの俳優、監督、歌手、そしてアーティストとしても活躍するフィリップ・カトリーヌ氏が手がけたキャラクター。昨年開催されたパリ五輪の開会式では、全身を青塗りにしてギリシャ神話に登場する豊穣の神ディオニュソスに扮し、おどけたパフォーマンスを披露した姿を記憶している人も多いのではないだろうか。その多才ぶりからマルチクリエイターであり、真のエンターテイナーともいえる人物だ。

マグネット・バイ・シブヤ109屋上に登場したミスターピンク。青空との対比で、ピンク色がひときわ映える。

アート作品のテーマは「ミニヨニズム」。フランス語で「かわいい」を意味する「ミニヨン」にイズムを加えた造語で、「日常に小さな笑いや楽しさを届けたい」という想いが込められている。昨年、カナダ・モントリオールでは街中に十数体のミスターピンクを設置するアートウォークが行われ、大きな注目を集めた。

今回の日本初上陸となる展示は、カナダ・ケベックシティを拠点とする芸術団体「EXMURO」の協力によって実現した。高さ約3メートルのミスターピンクは、屋上展望スペースからスクランブル交差点を一望できる絶好のロケーションに設置されている。

屋上に上ると、お尻を突き出した後ろ姿で来場者を出迎えてくれる。一方、正面を見ると、左胸にはフィリップ氏が子どものころに受けた心臓手術の傷跡があり、ミスター.ピンクの特徴の一つとなっている。

両手で柵を掴み、渋谷スクランブル交差点を覗き込むようなおどけた姿が愛らしい。

展望スペース上部に設置するクロッシングフォトで撮影すると、上の写真のようにミスターピンクと渋谷駅前の景色を背景にしたダイナミックな記念撮影が楽しめる(撮影料1,000円/1回)。

ラウンジスペース「ROOFTOP LOUNGE MAG8」。このスペースから展望スペースに設置されたミスターピンクの正面が見られる。

会期中、期間限定のポップコーンとドリンク。ピンク色を意識し、桜の花びらをメニューに取り入れている。

また、会場ではピンクにちなんだ特別メニューも用意されている。桜の花びらをフリーズドライにして散りばめたポップコーン(500円)や、桜の花びらのジュレ入りのソフトドリンク、さらにはアルコール類も揃う。展望スペースへの入場料(1800円)にはドリンク1杯が含まれており、アートとともに渋谷の風景を堪能する特別な体験が提供されている。

展示期間は3月8日まで。春の訪れを感じさせるこの季節、渋谷の空に舞い降りたピンクの巨人に、ぜひ会いに行ってみてはいかがだろうか。

開催概要
  • 名称:“Hello! Mr.Pink “by フィリップ・カトリーヌ
  • 会期:2025年2月8日~3月2日10:00~22:00
  • 場所:CROSSING VIEW & ROOFTOP LOUNGE MAG8
    ※会場入場料は1800円(1ドリンク付)、渋谷スクランブル交差点からも見ることができる。
  • 主催:東急株式会社
  • 共催:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会
  • 後援:ケベック州政府在日事務所
  • 企画協力:EXMURO art public、株式会社渋谷109エンタテイメント

開催場所

取材・執筆

編集部・フジイ タカシ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。