SHIBUYA × WATCH
渋谷の夜空に3030機 DIG SHIBUYA ドローンショー開催
テクノロジーとアートが融合する都市型フェス「DIG SHIBUYA 2026」のハイライトとなるドローンショー「Digital Garage DRONE SHOW “Earthshot”」が2月14日夜、代々木公園上空で開催された。
昨年に続き2回目の実施となる今回は、機体数を前年の2200機から3030機へと大幅に拡大。大阪・関西万博で行われた3000機を上回り、国内最大規模のドローンショーとなった。

長谷部健渋谷区長(左)、デジタルガレージ代表取締役兼社長執行役員グループCEOの林郁さん(右)
開演に先立ち、長谷部健渋谷区長が登壇。「昨年、都会の真ん中でドローンが舞う光景に大きな感動を覚えた。今年はさらに規模が広がる。多くの皆さんに、渋谷から生まれる可能性やエネルギーを感じていただければうれしい。これからもテクノロジーとアートが新しい価値を生む街づくりを進めていきたい」と語り、イベントへの期待を示した。
続いて、主催するデジタルガレージ代表取締役兼社長執行役員グループCEOの林郁さんが、今年のテーマ「EARTHSHOT」について説明。「ジョン・F・ケネディが掲げた“MOONSHOT”が宇宙へ向かう挑戦だとすれば、“EARTHSHOT”は地球に目を向け、有限な環境や生態系を守ろうという考え方。遠い理想ではなく、いま足元の社会にどう向き合うかという問いを込めた」と話した。
当日は技術的なトラブルにより、スタートは予定より約1時間遅れ、19時25分ごろに始まった。遠方の上空に現れた3000機超の光は、鳥の群れのような編隊を組みながらゆっくりと会場へ接近。観客の視線が一斉に空へと向かい、思わず歓声が漏れた。

やがて光が消え、機体が闇に溶け込む。次の瞬間、「DIG SHIBUYA」のロゴが夜空いっぱいに浮かび上がった。

日向大介さん率いるencounterのライブパフォーマンス
同時に、YMOの代表曲「Technopolis」の演奏がスタート。音楽プロデューサーの日向大介さん率いるencounterが生演奏で共演し、ドローンと音楽が同期するダイナミックなライブが展開された。

カタログ雑誌「Whole Earth Catalog」表紙

「Whole Earth Catalog」誌面
最初に描かれたのは、1968年にスチュアート・ブランドが創刊したカタログ雑誌「Whole Earth Catalog」。60年代、宇宙への憧れが高まる時代に、あえて地球へ視線を引き戻し、環境への意識を提示した伝説の雑誌。スティーブ・ジョーブズがバイブルとしていたことでも知られる。




続いてロケットが打ち上がり、宇宙船は月面へ到達。宇宙服姿の人類がUFOから現れたデジハチと出会い、物語の視点は再び青い地球へと帰還する。

無数の光が収束し、巨大な地球が形づくられる。

内部では鳥やクジラ、象が息づき、人類もまたその一部として共に生きる姿が描かれた。

さらに渋谷スクランブル交差点が夜空に立ち上がり、そこから再びデジハチが登場。物語はフィナーレへと進む。

2月14日にちなみ、「Happy Valentine’s Day」の文字とハートが浮かび上がると、会場は大きな歓声に包まれた。約10分間のプログラムは、希望を感じさせる余韻を残して幕を閉じた。
「明治神宮外苑の花火が夏の風物詩であるなら、冬にはテクノロジーの粋を集めた新しい風物詩をつくりたい」という林さん。渋谷の冬のイベントとして、ドローンショーの恒例化に期待が寄せられる。








