東急グループは、渋谷を中心とした「広域渋谷圏」で持続可能な社会の実現を目指すプロジェクト「Shibuya SDGs STREET」を始動した。2月14日に特設サイトを開設し、第一弾の施策として、3月3日から4月6日までエシカル消費を促進するデジタルスタンプラリー「SDGs Action Challenge」を実施する。

このプロジェクトは、2030年にSDGs目標達成が迫るなか、パートナーシップの強化を目的とし、東急グループのみならず、渋谷の街で活動をおこなう企業・団体と連携して展開される。渋谷を訪れる人びとに、SDGsについて知ってもらい、実践する機会を提供し、日常的な行動変容を促すことを目指している。

左）プロジェクトを担当する東急不動産ホールディングス グループサステナビリティ推進部の松本恵氏 右）東急 社長室政策グループの神田一也氏

プロジェクトを担当する東急 社長室政策グループの神田一也さんは、「宮益坂、道玄坂など、渋谷には多くのストリートがあり、渋谷駅は谷の底に位置し、道は外側に広がっています。歩いていて楽しい街です。SDGsは義務感では長続きしません。渋谷のストリートを歩くように、楽しみながら街を巡り、SDGsに触れてもらいたい。渋谷の道は曲がりくねっていて、上り坂も多い。それは、持続可能な社会を目指す道のりと似ている気がします。今回のプロジェクトも、そんなSDGsのあり方を体現できればと考えています」と渋谷の街の特性をプロジェクトと重ね合わせる。

左上）未着用の旧制服をアップサイクルして作ったオリジナルトートバック東急電鉄 「旧制服アップサイクルトートバッグ（非売品）」　左下）さくら坂にある渋谷SAUNAS 「Admission Ticket（入場券）」　右上）プラントベースフードや地産地消など食のサステナビリティを追求するザ・キャピトルホテル 東急 「お食事券（3万円分）　右下）デンマーク発の環境素材を採用したスピーカー 「Kreafunk – aJAZZ Qi」（二子玉川 蔦屋家電）

3月3日からスタートする第1弾「SDGs Action Challenge」では、広域渋谷圏内の対象施設で、環境に配慮した商品の購入やシェアリングサービスの利用、関連イベントへの参加を通じて、デジタルスタンプが獲得できるキャンペーンを実施する。集めたスタンプの数に応じて、SDGsに関連した賞品が抽選で150人に提供される。例えば、東急電鉄の旧制服をアップサイクルしたトートバッグや、渋谷SAUNASの入場券、環境配慮型スピーカー、ザ・キャピトルホテル 東急お食事券などが用意されている。

デジタルスタンプラリーについて、東急不動産ホールディングス グループサステナビリティ推進部の松本恵さんは「SDGsやサステナビリティという言葉は、敷居が高いと感じられることもあります。意識の高い人だけが取り組むものではありません。今回のデジタルスタンプラリーを通じて、渋谷での買い物や体験が『これってSDGsにつながるんだ』という気づきにつながることを目指しています。たとえば、化粧品のパッケージが脱プラスチックだったり、規格外の果物を使ったジェラートだったり、最初は単に『美味しそう』とか『素敵な商品』と思って買ったものが、実は環境にも良かったと知ってもらう。そんな気づきのきっかけになればと考えています」と、SDGsへのハードルを下げることの重要性を強調した。

参加方法は、「Shibuya SDGs STREET」公式LINEアカウントを友だち登録し、条件達成時に配布されるQRコードの読み取りやレシートの登録、クイズの正答などでスタンプを集める仕組みとなっている。

「Shibuya SDGs STREET」を通じて、渋谷の街を歩きながら、持続可能な未来への一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。

2月19日OAの「渋谷のラジオ」に、「Shibuya SDGs STREET」プロジェクトを担当する東急 社長室政策グループ・神田一也さん、東急不動産ホールディングス グループサスティナビリティ推進部部長・松本恵さんが生出演しました。放送ではプロジェクトの概要及びキャンペーンの詳細に関してお話を聞きました。詳しい放送内容は、下記より聴取ください。