若きクリエイターたちが描く100年先の未来を体験するイベント「ナナナナ祭2025 ─ 渋谷未来博」が7月7日、11日～13日の計4日間にわたり、渋谷川沿いにあるインキュベーション施設「100BANCH」で開催される。主催は一般社団法人百番地。パナソニックグループおよびカフェ・カンパニー。

パナソニックの創業100周年を契機に2017年に開設された「100BANCH」は、「100年先の世界を豊かにするための実験区」というコンセプトのもとに、これからの時代を担う若者の活動を支援する実験的な複合施設して運営。設立以来、アクセラレーションプログラム1142件の応募の中から367プロジェクトを採択し、24時間365日実験可能な空間と、メンターによる助言、発信の場などを提供してきた。

インキュベーション施設「100BANCH」外観

年に一度の文化祭的な位置づけとして実施される「ナナナナ祭」の名は、100BANCHの設立日である7月7日に由来する。今年のテーマは「渋谷未来博──創造性が年に一度、渋谷で炸裂する」とし、アクセラレーションプログラムに採択されたスタートアップやクリエイターによる26のプログラムを通して、100年先の社会や暮らしを豊かにするアイデアをプレゼンテーションしていく場となる。

初日となる7月7日は「カンファレンスデー」として、各分野の有識者や実践者によるトークイベントを実施。創造性の源を探る議論が繰り広げられる予定で、100BANCH3階で開かれる（有料イベント）。

7月11日～13日の3日間は「デモデー」として、子どもから大人までが楽しめる体験型・参加型プログラムが100BANCHおよび渋谷リバーストリート（渋谷川沿いの遊歩道）で展開される。入場無料・予約不要。

出展されるプログラムは、単なる展示にとどまらない。例えば、言葉や文化を共有しない“宇宙人”に向けてコミュニケーションをとるためのプロジェクト「宇宙人に向けての記録装置」や、AIが演じるリアルな高齢者との対話を通じて、詐欺の危険性と対策の重要性を体感する「リアル詐欺シミュレーション！君はAIおばあちゃんを騙せるか？」、自分の中に潜む名もなき違和感を問いに変え、考えることの面白さを再発見するプログラム「違和感預かり所」など、想像力とユーモアに富んだ企画が多数そろう。さらに環境に配慮した新しい梱包・納品方法を体験できる「服がながれてくる！アパレル工場の“あたらしい”梱包体験」や、視覚障がいのある人もない人も一緒に楽しめる体験をデザインする「見ても見なくても見えなくても楽しめるボードゲームカフェ」など、感覚に訴えるインタラクティブな作品や実験も並ぶ。

未来のアイデアに渋谷で触れられる絶好の機会として、ナナナナ祭に出かけてみてはいかがだろうか。

出展プロジェクトの詳細やスケジュールは、公式サイト（https://100banch.com/nanananasai/2025/）からチェックしてください。

開催場所