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渋谷・文化村通りで書道体験 レッドカーペットに100人超、外国人観光客も
文化村通り

渋谷・文化村通りで書道体験 レッドカーペットに100人超、外国人観光客も

「渋谷ファッションウィーク2026秋」のメインイベント終了後、渋谷・文化村通りで10月18日、一般来場者向けの書道体験イベント「Relight the Write」が開かれた。主催は日本習字教育財団。ファッションショーで使われたレッドカーペットをそのまま活用し、日本人や外国人観光客ら100人以上が書道を楽しんだ。

会場となったのは、SHIBUYA109からLABI渋谷前まで、文化村通りの約60メートルにわたって敷かれたレッドカーペット。直前まで華やかなランウェーショーが繰り広げられていた場所が、一転して書道体験の会場に姿を変えた。

ファッションショー後、レッドカーペットが書道体験スペースに変貌

日本の伝統文化である書道は現在、ユネスコ無形文化遺産への登録を目指している。今回は「渋谷ファッションウィーク2026秋」の特別企画として、渋谷の街なかで書道に親しんでもらい、その魅力を国内外に発信することを目的に企画された。

約60メートルのレッドカーペットが書道教室に

レッドカーペットの上には長机と座布団が向かい合わせに並べられ、机にはすずりや筆、文鎮などの書道道具が用意された。約50人が一度に筆を持てる大規模な書道体験スペースが出現し、普段は買い物客や観光客でにぎわう文化村通りに、参加者がずらりと並んで筆を走らせる光景が広がった。

参加は無料で、誰でも自由に体験できる形式。約1時間の開催時間中、参加者が入れ替わりながら100人以上が書道に挑戦した。休日の買い物を楽しむ日本人に加え、通りがかりの外国人観光客も飛び入りで参加。慣れない筆を手に、日本の伝統文化を楽しんだ。

イタリアから来た二人は「伊太利亜」、アメリカから来た男性は「米国」を母国を漢字で表現した

書く文字に決まりはなく、参加者はそれぞれ好きな言葉を自由に選んだ。中でも目立ったのは、イベントの舞台となった「渋谷」の二文字。自分の名前を漢字や日本語の表記に置き換えたり、「米国」「伊太利亜」など、自分の出身国を漢字で表現したりする外国人の姿も見られた。

自分の名前をカタカナで書く外国人も

「平和」「足が重い」 外国人も思い思いの言葉を

ドイツから休暇で日本を訪れていた夫婦は、スマートフォンで英語の「PEACE」を日本語に翻訳し、「平和」の二文字に挑戦。画面に表示された漢字を見ながら、一画ずつ丁寧に筆 を運んだ。慣れない正座に加え、左利きでの筆の扱いにも苦戦していたが、書き終えると満足そうな笑顔を見せた。

正座、左利きとなかなか難しい書道。ドイツから来たご夫婦は「平和」の二文字を書き終えて笑顔

一方、仕事で日本に滞在しているというカナダ・バンクーバーから来た男性は、「昨日は街を1万5000歩も歩いた」と話し、今の心境を表す「足が重い」というユニークな言葉を選んだ。日本語の意味を確かめながら、思い思いの言葉を書に表現する外国人の姿が会場を和ませた。

かつてワーホリで日本に滞在していた経験もあるというカナダ人。歩きすぎて「足が痛い」と笑う

普段は車や人が行き交う渋谷のメインストリートに座り、筆と墨で文字を書くという非日常的な体験。参加者は書き上げた作品を手に、渋谷の街並みを背景に記念撮影するなど、思い思いの時間を楽しんでいた。

次々と参加者が訪れ、途切れることのない人気ぶりを見せた

ファッションショーの華やかな舞台から、日本の伝統文化を体験する空間へ。レッドカーペットの新たな活用法としてもユニークな今回の取り組み。国内外から多くの人が集まる渋谷ならではの、新しい文化交流の可能性を感じさせるイベントとなった。

開催場所

取材・執筆

編集部・フジイ タカシ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。