渋谷ヒカリエ・ヒカリエホール（9階）で2024年12月3日～ 2025年1月19日まで、アルフォンス・ミュシャの没入型展覧会「グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ（仮称）」が開催される。同展はBunkamuraがパリのグラン・パレ・イマーシブおよびチェコのミュシャ財団と連携し、2023年にパリで開催された「Eternal Mucha」を日本向けにアレンジしたものである。

チェコ生まれのアルフォンス・ミュシャ（1860-1939）は、アール・ヌーヴォーを代表する画家として名を馳せた。その特徴的な曲線美や女性像を取り入れたデザインは、ポスター芸術に革命を起こし、現在でも多くのアーティストに影響を与えている。晩年には《スラヴ叙事詩》の制作に全力を注ぎ、そのスケールと思想は人々の心を揺さぶり続けている。

同展では、ミュシャの生涯と作品を3幕の没入型アート体験「イマーシブコンテンツ」で描く。第1幕では、彼の故郷モラヴィア（現チェコ）での青年期から、パリで成功を収めたポスター作品を大空間で再現する。第2幕は1900年のパリ万博を中心に、ミュシャの祖国への想いや平和への願いを探る。そして、第3幕では、彼の集大成とされる《スラヴ叙事詩》の連作を通して、その芸術的メッセージが世界平和の象徴となった背景に迫る。

グラン・パレ・イマーシブは、2022年にフランス国立美術館連合が設立したデジタル展示専門の子会社。オーディオビジュアルやインタラクティビティを駆使した革新的な芸術体験を提供し、パリでは専用会場で定期的にイマーシブ展を開催している。同展でも高解像度のプロジェクションとインタラクティブな体験を通じ、ミュシャの作品が持つ魅力をこれまでにない形で味わうことができる。

時代を超えたミュシャの芸術に浸り、そのメッセージを体感する貴重な機会となるに違いない。

<開催概要>
「グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ」
〇会場：ヒカリエホール（渋谷ヒカリエ9F）
〇会期：2024年12月3日（火）～2025年1月19日（日）
※休館日：12月19日（木）、1月1日（水・祝）
〇時間：11:00～20:00（最終入場は19:30まで）
※12月31日（火）のみ18:00まで（最終入場は17:30まで）
〇料金：一般　早割＝2700円、平日＝2900円、土日祝＝3300円
〇主催：Bunkamura、グラン・パレ・イマーシブ、ミュシャ財団
〇公式：https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/24_mucha/

開催場所