渋谷の街が音楽に包まれる秋の恒例イベント「第20回渋谷音楽祭2025～Shibuya Music Scramble～」が10月18日（土）と19日（日）の2日間、渋谷駅周辺の商業施設や各広場などで開催される。

今年で節目の20回を迎える同イベントは、「ちがいをちからに変える街。渋谷区」を掲げるシティコンセプト「YOU MAKE SHIBUYA」をテーマに、多様なジャンルの音楽と人々が街中で交差するシティフェスティバルである。

渋谷駅周辺の商業施設や公共空間を舞台にストリートライブやパフォーマンス、AR体験など多彩なコンテンツが展開。オープニングとなる開会式は、19日正午50分から渋谷109前ステージで実施される。

宮下公園に熱狂と幻想　2日間限定の特別ステージ

会場の一つある「渋谷区立宮下公園」では、18日と19日の2日間、異なるテーマのライブステージが登場する。18日（土）は、LDH発のダンスアーティスト「RAG POUND」が出演。日本KRUMPシーンを牽引してきた伝説的クルーの系譜を継ぐ8名で構成され、全員が世界大会のチャンピオンタイトル保持者という実力派集団である。プロダンスリーグ「D.LEAGUE」でも活躍する彼らのステージは、激しいラップと圧倒的なパフォーマンスで渋谷の夜を熱く染める。

2024年に宮下公園で開催されたライブの様子

19日（日）は、話題のTVアニメ『夜のクラゲは泳げない』とのコラボステージ「渋谷音楽祭×夜のクラゲは泳げないin渋谷区立宮下公園」を開催。作中に登場する匿名アーティストユニット「JELEE」が現実のステージに登場し、ボーカルの高橋李依さん、作曲の島袋美由利さん、イラストの伊藤美来さん、映像制作の富田美憂さんによってアニメの世界観を音楽で再現する。さらにSTYLYによるARコンテンツ「夜のクラゲは泳げない 新規エピソード」も配信され、渋谷の街を歩きながらJELEEの新曲「ってゆーか」制作の様子を追体験できる没入型の体験が楽しめる。

若き才能が躍動　街中に広がる音楽ステージ

19日（日）は、渋谷全域で若手アーティストや学生たちのステージも繰り広げられる。 SHIBUYA109前では「Shibuya Street Live by FROM STREET PROJECT」が開催され、「渋谷のうた2025」受賞アーティスト３組（グランプリ：カフネ、準グランプリ：RIKU、カイオン）や、インディーズシーンで活躍する若手4組（るーとも、ナタリアD、茉ひる、tiger bae）が出演。「From Street to the World」を掲げ、渋谷から世界へ羽ばたくアーティストたちが熱演する。

2024年に渋谷の街中で開催されたストリートライブの様子

スクランブル交差点前では「SHIBUYA PLAYGROUND」が展開され、U-15ブレイキンバトルやRed Bull BC ONEの特別サイファー、「Popteen」「egg」モデルによるファッションショーなど、音楽・ダンス・ファッションを融合させた新世代カルチャーの発信基地となる。また、ダブルダッチチーム「Millennium Collection」、ダンスチーム「Valuence INFINITIES Youth」、Shigekixが率いるブレイキンチーム「Ⅻ AFTER OURS」ら各ストリートシーンを牽引するトップアーティストによるショーケースを披露される。

2024年に開催された「SHIBUYA PLAYGROUND」の様子

また、道玄坂では「Dogenzaka Block Party」が、専門学校生が主催する「SHIBUYA SOUND STREET」がそれぞれ開催され、若者たちが渋谷の音楽文化を自らの手で創り出す。さらに、渋谷モディ前ではミニライブイベント「SHIBUYA MODI MUSIC FES.」、東急・メトロ渋谷駅構内では無料の「ステーションコンサートin渋谷」も行われる。

音楽を通じて人々が出会い、共鳴し、混ざり合う2日間。街全体がライブステージへと変貌し、音楽を奏でる舞台となる。