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SHIBUYA × EVENT

渋谷ヒカリエで「超福祉の学校」開催 障害の有無を超え“共に学ぶ”場に
渋谷ヒカリエ 8/COURT・8/CUBE

2025-10-28

渋谷ヒカリエで「超福祉の学校」開催 障害の有無を超え“共に学ぶ”場に

シンポジウムと体験型展示による8日間

障害の有無に関わらず“共に学ぶ”をテーマにしたイベント『超福祉の学校@SHIBUYA 2025』が10月28日から11月4日まで、渋谷ヒカリエ8階で開催される。主催は特定非営利活動法人ピープルデザイン研究所。

「超福祉」とは、障害者やマイノリティの人々が“憧れ”を持てる社会、そして人々の意識変容を促す新しい福祉の価値観を指すもの。2021年にスタートした同イベントは、毎年規模を拡大しながら展開し今年で5回目を迎える。生涯学習・社会教育・インクルーシブ教育・読書バリアフリーなど、4日間で18本のシンポジウムと、8日間の体験型展示「超福祉の図書館」を通して、誰もが共に学び、つながることの意義を渋谷から発信する。

主催団体の代表理事の田中真宏さんは、「このイベントは障害者のためだけでなく、健常者や若い世代にこそ体験してほしい。そのために私たちは"渋谷"という場所をあえて選び、ポジティブに全国に発信・提案していきたい」と語る。

シンポジウムで多様な“学び”を議論

10月31日から11月3日にかけて開催されるシンポジウムでは、全国各地から教育・福祉・行政・企業の専門家が登壇。「じりつ」と向き合う大人の語り場「スナックじりつ」(文部科学省主催)や、Universal Maasの取り組みなどを紹介する「バリアフリーマップ〜ユニバーサル地図で思いやりを発信〜」(渋谷区主催)など、障害の有無を超えて学びや社会参加を考える多彩なプログラムが予定されている。すべてのセッションは無料で、会場参加のほかYouTubeライブ配信でも視聴可能。

シンポジウム"バリアフリーマップ~ユニバーサル地図で思いやりを発信~(10/31 13時~)
シンポジウム"「じりつ」と向き合う大人の語り場「スナックじりつ」"(10/31 17時~)
シンポジウム"渋谷からデフリンピックを応援!!デフアスリートトークショー"(10/31 19時~)
シンポジウム"超福祉の図書館資料「3D模型」とは?"(11/1 11時~)
シンポジウム"「人を考えるSTEAM教育」― 多様性とデザイン思考で共創するインクルーシブな社会 ―"(11/1 13時~)
シンポジウム"多様な人が共に学べる場づくりを目指して"(11/1 17時~)
シンポジウム"学校図書館とりんごの棚の可能性〜子どもたちに新たな世界をひらく読書の多様性〜"(11/2 17時~)
シンポジウム"子どもの興味、強み、ニーズに準じる 子育て・学びのアプローチとは"(11/3 13時~)
シンポジウム"就労×余暇~仕事も遊びも、そして学びも全部大切!~"(11/3 15時~)

「超福祉の図書館」― 五感で感じる新しい公共空間

期間中は、会場内に「超福祉の図書館」と題した体験型展示も実施。公園や図書館、美術館などの要素を融合した“室内型公共空間”を提案するもので、インクルーシブ遊具やアート、音楽、テクノロジーを通じて五感を刺激するコンテンツが楽しめる。特に、感覚過敏のある人にも配慮しながら感覚体験を積極的に促す“センサリールーム”は、超福祉の理念を象徴する空間となっている。

さらに会場にとどまらず、渋谷全体でも関連企画が展開される。渋谷のラジオ(FM87.6MHz)では特別番組「超福祉ラジオ」を放送や、渋谷区福祉事業所による自主製品販売も行われるなど、街を巻き込んだ取り組みとなる。

従来の福祉の枠を超え、誰もが混ざり合い、学び合う場として定着しつつある「超福祉の学校」。渋谷から発信される新しい“学び”の形が、どのように広がっていくのか注目される。

開催概要
  • 超福祉の学校@SHIBUYA 2025
  • 会期:2025年10月28日(火)〜11月4日(火)
  • 会場:渋谷ヒカリエ8階 8/CUBE(展示)、8/COURT(シンポジウム)
  • 入場:無料・申込不要(YouTube配信あり)
  • 主催:NPO法人ピープルデザイン研究所
  • 共催:文部科学省、渋谷区、株式会社丹青社
  • 公式:https://peopledesign.or.jp/school/
  • YouTube配信:https://www.youtube.com/@shibuya5382

開催場所