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鈴木雅之さん、「渋谷の街美化」呼びかけ 「渋谷で5時」替え歌も
渋谷駅周辺

鈴木雅之さん、「渋谷の街美化」呼びかけ 「渋谷で5時」替え歌も

渋谷区が定める「4・28渋谷区一斉清掃の日」に合わせたクリーンキャンペーンセレモニーが4月28日、渋谷マークシティ・イベントスクエアで開かれた。長谷部健渋谷区長、渋谷地区美化推進委員会会長の本間誠さん、警視庁渋谷警察署長の田中勇さん、渋谷区観光協会アンバサダーに就任した歌手の鈴木雅之さんらが登壇し、「街の美化」を呼びかけた。

同日は「シブヤの日」として、区民や事業者が一体となって清掃活動を行う恒例の取り組み。渋谷に拠点を置く企業やNPO、商店街、町会など約20団体・約200人が参加し、街路や植栽に捨てられた缶やペットボトルなどを回収した。

長谷部健渋谷区長のあいさつ

セレモニーで長谷部区長は「多くの皆さまに参加いただき、この街をさらにきれいにしていきたい」とあいさつ。4月に改正した「きれいなまち渋谷をみんなでつくる条例」に触れ、「ポイ捨て対策を一歩踏み込んで強化する。6月から過料徴収も始まるが、できるだけ過料が発生しないよう協力してほしい」と述べた。あわせて、コンビニエンスストアやファストフード店へのごみ箱設置義務化にも言及し、「形骸化している部分を見直し、実効性のあるルールを確立していく」と理解を求めた。

さらに「多くの人と一緒に街をきれいにすることで、シビックプライドの向上にもつなげたい」とし、ゴールデンウイーク期間中は夕方5時の時報を楽曲「渋谷で5時」に変更する取り組みも紹介。「このキャンペーンを通じて条例の趣旨を広く知ってほしい」と呼びかけた。

名曲「渋谷で5時」でマナー訴求

スペシャルゲストとして登壇した鈴木さんは、紫色のジャケットにサングラス姿で登場。33年前のヒット曲「渋谷で5時」にちなみ、「そう今から“美化”が始まる♪」と「恋」の歌詞を「美化」にアレンジした生歌を一節披露し、会場を沸かせた。「渋谷という言葉を一番歌ってきたアーティストだと思う」とユーモアを交えつつ、「楽しむときこそマナーを守り、街をきれいにするのは当たり前。一人一人がその意識を持ってほしい」と呼びかけた。

一節披露する渋谷区観光協会アンバサダーに就任した歌手の鈴木雅之さん

さらに、10代の頃から渋谷に親しんできた思い出にも触れ、「バンド活動やライブなど、自分にとってホームグラウンドのような場所だった」と振り返る。「世界中から人が集まる街になった今こそ、マナーを意識することが大切」とし、「音楽を通じて渋谷の魅力を発信しながら、美しい街づくりにも貢献していきたい」と意欲を示した。

渋谷区では、駅周辺のポイ捨て問題を受けて条例を改正。6月1日からはポイ捨て行為やごみ箱未設置に対して過料を科すほか、区内放送や街頭アナウンスによる啓発も強化する。

また、区内全域で流れる防災行政無線の夕方5時のチャイムは、通常「夕やけこやけ」や「春の小川」などが使用されているが、5月1日から10日までの期間限定で「渋谷で5時」を採用する。さらに、渋谷センター街では4月29日から、鈴木雅之さんによる街頭アナウンスを放送。加えて、渋谷区役所本庁舎では5月1日から12月25日までの毎週金曜日17時に、鈴木さん本人の声による時報とメッセージを館内放送し、「環境美化への理解と協力」を呼びかける。

約50団体・約200人で渋谷駅周辺を一斉清掃

同日、渋谷駅周辺では東急や明治安田などの企業、ドン・キホーテなどの商業施設、渋谷駅前エリアマネジメントなど約50団体・約200人が参加し、トングとごみ袋を手に清掃活動を行った。

左=街なかのゴミを丁寧にひろう参加団体 右=ハチ公広場に設営されたゴミ収集所

燃えるゴミ、ペットボトル、空き缶など分別回収

JR渋谷駅ハチ公広場に設けられたごみ集積所には、回収されたごみが次々と集まり、回収車の荷台も短時間でごみ袋が山積みとなった。

街に不法投棄される大型ゴミ

回収されたゴミの中には、空き缶やペットボトル、ビニール傘、たばこの吸い殻のほか、小型家電やフライパン、自転車のホイールなどの大型ごみも含まれていた。

渋谷に限らず、多くの人びとが集まれば、トイレとゴミの問題は避けては通れない。この問題をどうスマートに解決できるかが、都市の成熟度を測るひとつの指標になるのかもしれない。

多くの来街者が見込まれるゴールデンウイークを前に、行政と民間が一体となった取り組みを通じて、渋谷が抱えるゴミ問題の改善とマナー意識の向上を図り、持続可能な都市環境の実現につなげていく考えだ。

取材・執筆

編集部・フジイ タカシ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。