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「遊ぶように働く」を実現する渋谷の朝活イベント はっしーさん登壇
UPLIGHT COFFEE

「遊ぶように働く」を実現する渋谷の朝活イベント はっしーさん登壇

渋谷で働く人々を対象とした朝活イベント「渋谷で語り場・働き場 Morning Talk Session」が2月19日の朝、渋谷駅東口地下広場(B2F)にある「UPLIGHT COFFEE(アップライトカフェ)」で開催された。

「遊ぶように働く」を提案する東急の新たな試み

左)ワーカー向けスポット「Playwork Cafe」に変身中の「アップライトカフェ」  右)斜め横から見た「Playwork Cafe」

このイベントを主催した東急では、「Playwork(プレイワーク)」というコンセプトを掲げ、「遊ぶように働く」という自由なワークスタイルの魅力を発信している。「アップライトカフェ」は東急とのコラボレーションにより、3月2日までの期間限定でワーカー向けスポット「Playwork Cafe」に変身。電源付きカウンタースペースやWi-Fiが完備され、軽作業やリモートワークに適した環境を提供している。

冒頭で東急が掲げる「Playwork」について説明する東急・新里彩さん

その「Playwork Cafe」を活用し、渋谷で働く人々が朝食を楽しみながら、ビジネスシーンで活躍するゲストと共にワークスタイルについて考える場として、このイベントが企画された。

渋谷で語る「食・働・場」—モーニングトークセッション

初回となる2月19日の登壇者は、東急の新里彩さんと、グルメプレゼンターのはっしーさん。はっしーさんは、お肉博士とお米ソムリエの資格を持ち、全国15,000軒以上の飲食店を自腹で訪問する食の専門家。現在、「100日焼鳥生活」に挑戦中で、毎日3軒の焼鳥店を巡るというチャレンジを続けている。また、テレビ番組やYouTube、SNSなど、多方面で活躍している。

グルメプレゼンターのはっしーさん登場!

「本日お集まりのお肉好きのみなさん、こんにくは! 全力投球、ぜい肉投球で頑張ります!」と元気よく登場したはっしーさん。朝8時半、出社前の忙しい時間帯にも関わらず、20人以上の参加者が集まり、和やかな雰囲気の中でトークセッションがスタートした。

渋谷で働く楽しさを語るうえで欠かせないのが「食」。美味しい食事が仕事のパフォーマンスを向上させ、働くモチベーションを高める。まず、初めに登壇者の2人が、それぞれおすすめする渋谷の焼肉店を紹介した。

口元まで「あーん」してくれる「高麗亭」

新里さんがおすすめしたのは、渋谷の焼肉店「高麗亭(こうらいてい)」。「韓国のおかみさんが、(サンチュで包んだ)お肉を口元まで『あーん』ってしてくれるんですよ。あの体験が忘れられない!」と、そのユニークなサービスに驚いたという。仕事仲間との距離も縮まり、コミュニケーションが生まれる場所として印象的な店だと語った。

高麗亭(こうらいてい)ーはっしーさんのインスタグラムの投稿より

登壇者の2人共に肉好きで、焼肉の話題が尽きない

油のヘビロテが楽しめる「ホルモン千葉」

「僕の体の半分は渋谷でできている」というはっしーさんが、絶賛したのは「ホルモン千葉」。「いろいろ焼肉店を食べ歩いているが、トップクラス」と大小判を押す。もともと京都河原町の人気店で、2016年に東京初進出したのが渋谷店。「斜めに設置された鉄板が特徴で、たれホルモンを焼くと、肉汁が下に流れ、もやしに染み込み、余った肉汁が器に溜まる。この肉汁をホルモンに再度ディップして食べ、最後は焼きうどんに流し込む。これは、油のヘビーローテーション!」と興奮気味に語ると、会場から感嘆の声が上がった。

ホルモン千葉ーはっしーさんのインスタグラムの投稿より

早朝イベントながら、20人以上の参加者が集まった

渋谷で成功すれば、どこでも通用する

「ホルモン千葉」がある百軒店エリアは、「ヤキニクホルモンどうげん」「焼肉ホルモン新井屋」など、隠れ家的な名店が集まる一大グルメスポット。「どうげんさんは、昔ながら大衆的な町焼肉店なんだけど、その建物の2階に知られざるバーがある。どうげんさんが経営していて、店主と仲良くなるとバーへ行けるという…。メロンを半分に切って、そこにシャンパンを流し込むというバブリーなメニューもある(笑)。その振れ幅があるのも渋谷っぽい」と百軒店の面白さを紹介した。

ヤキニクホルモンどうげんーはっしーさんのインスタグラムの投稿より

さらに新しい飲食店が、東京に進出する際、最初の拠点に渋谷が選ばれるケースも多いのだという。その理由について、「渋谷で成功すれば、どこでも通用する。多様性がある街だから、個性が認められ、本物志向のお店が評価される」と語るはっしーさん。

グラタンチキンキッシュと飲み物(コーヒー等)が提供され、参加者は朝食を食べながらトークを楽しんだ

「好きを仕事にする」― 渋谷はそれを実現しやすい街

はっしーさんは、電通で16年間勤務した経験を持つ。「入社当時は大変でしたが、会社人生の後半は『遊ぶように働く』というスタイルを実現できた」と振り返る。仕事を通じて食に興味を持ち、グルメブログを始めたことが、現在のキャリアにつながったという。

「『遊ぶように働く』を実現するには、好きを仕事にすることが大切。渋谷はそれが実現しやすい街」と語り、さらに「美味しいものを食べると、明日も(仕事で)頑張ろうという気持ちになる。食には人を応援するパワーがある」と強調した。

また、新里さんは、渋谷の街では「好きなことを突き詰めて働く人が多い」という。例えば、会場となった「アップライドカフェ」では、「日中に仕事をしている人や、美味しいコーヒーを楽しみながら働いている人など、自由な働き方が見られる。それが渋谷の魅力かなと思う」と自由に働ける環境も渋谷らしさだと語った。

「焼鳥100日生活」に挑戦中!

はっしーさんは、毎年同じ食事を100日間続けるチャレンジも実施している。「誰から求められることなく、自分の好奇心のもとでやっている」といい、今までハンバーグ、焼肉、丼ぶり、ハンバーガー、餃子、焼肉、チャーハンと続け、今年で8年目を迎えるそうだ。現在、「焼鳥100日生活」に挑戦中で、1日3軒を巡るペースで既に60軒を超えている。

「今までで一番つらかったのは?」という新里さんからの質問に対して、「チャーハン100日生活。美味しいけど、危険!」といい、「油と炭水化物のモンスターで、終了後6キロ増えました(笑)」とエピソードを披露。一方で、焼肉100日生活では212軒巡ったが、血液検査はすべて正常だったという。「焼肉を食べた後に時間差でサンチュを食べることで、口の中がリセットされてさらに肉が進む」と、独自の食べ方のこだわりも紹介した。

ちなみに渋谷の焼鳥屋のおすすめは、のんべい横丁の「鳥福(とりふく)」。約2坪の店内はカウンターのみで、6人くらいしか入れない小さいお店。「予約は出来ず、ふらっと行って入れるかどうかという感じだけど、有名人も来店する超穴場」とはっしーさん。

鳥福ーはっしーさんのインスタグラムの投稿より

渋谷で食べて働く魅力を再確認

今回のトークセッションを通じて、渋谷は「遊ぶように働く」スタイルが実現しやすく、美味しい食事と自由な働き方がモチベーションを高める要素であることが明らかになった。また、渋谷で成功することが、他の地域への展開にもつながるブランド力になることも示唆された。

最後に、はっしーさんは「渋谷は人それぞれの思いを描いて、働いて、遊んで、食べて、いろんな過ごし方ができる街。ぜひ、皆さんの渋谷を育てていってほしい。僕も、渋谷で食べ歩きながら自分の体を育てていく(笑)」と締めくくった。 渋谷で働く楽しさ、美味しい食事、そして自由な働き方を共有する貴重なモーニングトークセッションとなった。

次回の開催は2月26日(水)を予定しており、ブランドプロデューサーの柴田陽子さんがゲストとして登壇する。

開催場所

取材・執筆

編集部・フジイ タカシ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。